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私のブログでも何度も紹介してきた、京都大の山中伸弥教授が作製に成功した万能細胞「人工多能性幹細胞」について朗報。
政府は、今後5年間で100億円超の研究費を投入する方針を明らかにした。研究者の連携のための組織(コンソーシアム)をつくるなどとする文科省の総合戦略にもこの方針が明記されている。
平成20年度予算案ももっとたくさんの予算を要求し、さらに10億円の追加が認められ、20年度予算案の総額が22億円になることが固まった。ちなみに19年度の同細胞研究関連予算は計約2億7000万円で、約8倍の増となる。
我々は世界的に研究競争が激化する中(特にアメリカ)、日本発の革新的な技術を育て、再生医療への応用などで世界をリードし続けるために、緊急的な財政措置が必要とこの件に関し強く政府や関係各所に求めていた。
渡海文科相も記者会見で「オールジャパン態勢を整え、今後この研究が世界の人々の病気治療につながるよう頑張りたい」と述べている。

人工多能性幹細胞(iPS細胞)とは?
体細胞に遺伝子操作を加えることで、万能性のある胚(はい)性幹細胞(ES細胞)のようにいろいろな細胞に成長できる能力を持たせた細胞。山中伸弥京都大 教授らが2006年、世界で初めてマウスの皮膚細胞から作製。人の皮膚からの作製には、山中教授と米ウィスコンシン大チームが先月、同時に成功した。ES細胞と違い、育てば赤ちゃんになる受精卵(胚)を材料にするという倫理問題を回避でき、再生医療研究を加速させる成果として注目されている。また、iPS細胞は、拒絶反応のない臓器づくりなどに応用できることが期待されている。