本日の守屋前防衛次官の証人喚問が行われた。私も委員の一人として、その場にいたが何度か怒りが込み上げてきた。
おそらく国民も同じ気持ちだと思う。
福田首相も守屋武昌・前防衛次官と防衛専門商社との不適切な関係について、「インド洋で活動している自衛隊員に申し訳ないという気持ちだ。現場で一生懸命努力している方々の期待を裏切る行為で、許し難い」と厳しく批判している。

それにしても、守屋氏の行為はひどすぎる。自らが策定にした「倫理規定」をこうも重ね重ね違反し、防衛省の信頼を失わせた責任は重大である。引き続き自民党としても、不透明な関係について徹底的に追求すべきである。

しかし、疑惑の解明は重要である。だが、給油活動を継続するための新テロ対策特別措置法案の審議とは切り離すべきだろう。読売新聞の社説に以下書いてある。参考に掲載する。

衆院テロ防止特別委員会での守屋武昌・前防衛次官に対する証人喚問で、防衛専門商社「山田洋行」の元専務による守屋氏への過剰接待疑惑と海自の給油活動には直接の関係がないことが、より明確になってきた。
2003年2月の海上自衛隊補給艦から米補給艦への給油量80万ガロンを20万ガロンと誤って発表した問題について、守屋氏は、防衛局長だった当時は誤り に気づかなかったと証言した。防衛省も、誤発表に組織的な関与はなく、守屋氏らは知らなかったとする中間報告を公表した。
民主党は納得せず、守屋氏の再喚問などを要求している。新法案の審議を遅らせ、政府・与党を揺さぶる狙いもあるのだろう。だが、疑惑解明は別の委員会で行い、特別委は、日本の国益に直結する新法案審議に集中するのが筋である。
守屋氏はゴルフ接待が約11年間で計200回を超えると認めた。夫婦とも偽名でプレーしていたのは、利害関係者とのゴルフや飲食を禁じる自衛隊員倫理法の違反を自覚していたためだろう。
守屋氏は自衛隊員倫理法施行時の官房長だった。03年8月から4年余は防衛次官を務め、約26万人の防衛省職員・自衛官を監督する立場にあった。
守屋氏は「極めて不適切で配慮に欠いた」「癒着と見られる事態を起こした責任は取りたい」と反省の弁を述べた。守屋氏は今後も、元専務との関係などを詳細に説明する責任がある。
守屋氏と元専務らの飲食に防衛長官経験者らが同席したケースも複数あったという。この件の解明も必要だ。
一方、守屋氏は、防衛装備品調達に関する元専務への便宜供与は否定した。防衛省の次期輸送機(CX)のエンジン納入に関し、元専務が昨年設立した会社への随意契約を推すような発言を省内でしたとされる疑惑でも、「議論し、(競争入札で)納得した」と説明した。
防衛省の防衛装備品市場は年約2兆円に上り、うち76%が随意契約だ。特殊な製品でメーカーが限られ、競争入札がしにくいためという。これが、業者との不適切な関係を生む土壌となってきた。
防衛省では1998年に調達実施本部の背任事件、06年には防衛施設庁の官製談合事件が起きた。事件の度に、組織再編を含め、様々な再発防止策が講じられたが、機能しなかった。
国民の信頼回復へ、防衛省は今度こそ、職員と業者の関係や装備品調達のあり方を抜本的に見直すべきだ。