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活動報告

Report

一刻も早く、

189-1

奈良県では昨年8月、公立病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明になった妊婦が19病院に受け入れを拒否され、1時間半も決まらず救急車内で死亡している。そして、その悲惨な事件がお産の医療現場でまた繰り返された。
29日朝、陣痛を訴える奈良県橿原市の妊婦(38)が相次いで満床や処置中などで病院に受け入れを拒まれ、9カ所目で受け入れ可能な病院が見つかったが、しかし、その病院までの距離は約40キロ。途中で交通事故にも遭った末に流産した。
妊婦のたらい回しは、首都圏をはじめ全国で起きているらしい。今回のような例は氷山の一角ではないかとの報道もある。一刻も早く、妊婦や新生児の緊急搬送システムを構築し、お産の安全を確立することが必要である。
産科医不足は深刻だ。2004年までの10年間で7%も減り、1万人余になった。出産を扱う医療機関も05年までの12年間に1200施設が閉鎖された。私の地元でも身近にあった産婦人科が次々に閉鎖されていく。
こ れらの問題の解決に厚生省では来年度予算の概算要求に医師不足対策費160億円を盛り込んだ。しかし、医師の養成には当然時間がかかる。当面の対策とし て、自治体や医療機関が緊密に連携した広域的な救急体制を整備する必要がある。一刻も早い産科救急の整備を行い、妊婦たらいまわしをなくさなくてはならな い。

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